2026.09.04 ZEBRAS
第1期採択企業3社が語る「FUTURE LENS」ゼブラ企業と日建設計が見つめるまちの未来
「FUTURE LENS(フューチャーレンズ)」は、日建設計の共創プラットフォーム「PYNT(ピント)」の取り組みの一環として、Zebras and Company(以下、Z&C)と共同で運営する共創型社会環境デザインプログラム。地域の社会課題に第一線で向き合う社会起業家やローカル・ゼブラ企業の持つ高い解像度と、日建設計が培ってきた社会環境デザインの知見を掛け合わせながら、地域の持続性を支える仕組みをともにつくり、「まちの未来」に新しい選択肢を生み出します。
2024年11月に第1期の募集をスタートし、全国から111社のプレエントリー、56社の本応募を経て、採択されたのは長野県軽井沢町・福井県を中心に医療と福祉・衣食住を組み合わせた地域づくりに取り組んでいる医療法人社団オレンジ(以下、オレンジ)、鹿児島県日置市に本社を置く、エネルギーやIT、貿易などを手がける小平株式会社(以下、小平)、そして東京都国立市で夜の社交場としてのスナックを事業承継・リブランディングしている株式会社水中(以下、水中)の3社でした。
2年間のプログラムの初年度が終わり、折り返し地点に差し掛かっている3社が、プログラムを経てどのような変化があり、今何を感じているのか。取材当日は、医療法人社団オレンジから紅谷浩之(べにや・ひろゆき)さんと藤岡聡子(ふじおか・さとこ)さん、小平株式会社から小平勘太さん(こびら・かんた)さん、株式会社水中から坂根千里(さかね・ちさと)さんにお集まりいただき、FUTURE LENSのプログラムパートナーとして企画や伴走を担ったZ&Cの阿座上陽平(あざかみ・ようへい)がモデレーターとなり、それぞれの経験や学び、地域での手応えについて、詳しく聞きました。
参加者
紅谷 浩之|医療法人社団オレンジ 理事長
藤岡 聡子|医療法人社団オレンジ ボード
小平 勘太|小平株式会社(現・株式会社KOBIRA) 代表取締役社長
坂根 千里|株式会社水中 代表取締役社長
事業だけでなく、まちへのインパクト創出を考える人へ
阿座上:今日は、FUTURE LENS第1期の採択事業者のみなさんに集まっていただきました。 この1年を振り返りながら、それぞれの変化、2年目に向けての展望について、そして第2期への参加を検討している人へのメッセージまで話せたらと思っています。まずはあらためて、そもそもなぜFUTURE LENSに応募したのか、それぞれのスタートラインから聞かせてください。

小平さん:小平はもともと、1912年創業の鍛冶屋から始まった会社で、現在はエネルギーやIT、貿易事業などをやっています。地域のインフラ企業として、会社の理念の一つに「地域活性」も掲げています。鹿児島県日置市の湯之元という温泉街に本社を移した2021年以降は「地域インフラ企業として、このまちとどう向き合うか」というのが大きなテーマになり、活動してきました。

当初は観光産業から地域を盛り上げようとしていたのですが、やっていくうちに企業誘致をしたり、人がいきいきと働ける環境を整えたりするほうが、この町の未来にとってはいいんじゃないかと思い始めて。 そこから、誘致してきた企業の人たちの働く場として「猫狐馬ノ杜(ねこまのもり)」という複合施設の構想が立ち上がりました。拠点を運営するだけでなく、まち全体で活動していくためにもまちのビジョンにつなげたり、ネイチャーポジティブな建物をつくったりすることも視野に入れていたので、そうした知識や経験がある日建設計さんと一緒にできたらいいのではないかと思い、FUTURE LENSに応募しました。
阿座上:ありがとうございます。オレンジでは、3つの地域にまたがって診療所を運営していますね。同じく応募に至った経緯を教えてください。

藤岡さん: 私たちはもともと福井から始まった在宅医療のチームで、いまは福井・石川・長野と3県にまたがって診療所を運営しています。 特に、軽井沢町では「診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ」という拠点をつくって、いのちの終わりを支える環境を、まち全体でつくりたいと思って活動しています。
応募の直接的なきっかけは、実際に軽井沢地域の病院で医療崩壊が起きてしまい、自治体や病院、地域のプレイヤーと一緒に、次のレイヤーへどう向かうかを考えなければならない状況になってしまったことでした。 これまでのように単一の医療法人の挑戦だけだったら、応募していなかったかもしれません。でも、地域を巻き込みつつ、もっと複層的な観点で考える必要があったため、この動きを加速させていくために、プログラム参加に手を挙げたんです。

阿座上:水中は老舗スナックから代表のちりさん(坂根さんのスナックでのニックネーム)が事業を引き継いだことから、「これからも続くスナック」を運営していこうとしているチームですね。応募したのはどういったタイミングだったのでしょうか。

坂根さん:私は、スナックにはすごく社会的な意義があると思って、スナックをこれからも残したい、引き継ぎたいと考えて活動してきました。ですが、スナックを偏愛している自分目線でいくら主張し続けても、スナックの社会的な価値はなかなか伝わらないし、測ったりすることも難しい。 スナックというものが誇らしい仕事で、「これからも残したい仕事だ」と思ってもらうためには、どこかで客観的な視点や価値を測るためのフレームワークが必要だなと感じていました。

ちょうど国立で2店舗目をオープンしようというタイミングとも重なっていたこと、そして「価値を測り社会に実装する」というFUTURE LENSのコンセプトが、私たちが目指すところにマッチするんじゃないかと思い、応募してみました。
対話と共創を経て見えてきたプロジェクトの北極星
阿座上:プログラムには、「社会環境デザイン」の視点を持った日建設計の社員のみなさんが伴走で入りながら、採択されたゼブラ企業のみなさんと、日建設計のみなさんとの共創のプロセスが常に組み込まれていました。みなさんそれぞれに持っているテーマが、これからのまちの新しいありかたのヒントになるのではないか、と思っているのですが、ここからは、この1年で具体的に「何が起きたか」「何が変わったか」をお聞きしたいと思います。

小平さん:僕らは日建設計の都市・社会基盤部門の都市計画の専門家おふたりに伴走いただいたのですが、一番大きかったのは、まちづくりのコンセプトとして「養生」という言葉と出会えたことです。 もともと温泉街なので、人を癒やしたり休ませたりする場所ではあるんですが、それを日建設計のおふたりとの議論を通じて「人と自然と企業が互いを養生し合う循環」という表現が出てきて、それを僕らのミッションとして据えることにしました。 そこから一気に、猫狐馬ノ杜だけじゃなくて、まち全体のビジョンが一本通った感覚があります。
さらに、都市緑化やランドスケープ、水環境の専門家の方々が湯之元に来てくれて、猫狐馬ノ杜だけじゃなく、まち全体を俯瞰して「ここにこういう風景があったらいい」「この音や匂いがあったらいい」と提案してくれたんです。 それが地元の若手建築家の成長にもつながっていて、現在の地元企業との協業にも生きている。2年目は、猫狐馬ノ杜の建設・運営に加えて、「ヴィレッジ・コード」の策定にも進んでいく予定です。
阿座上:まさに「養生」という言葉が、湯之元全体のキーワードになってきていますね。日建設計としても、ネイチャーポジティブのような新しい概念を実装する実証の場を必要としていたところで、ここで取り組めたことはすごく価値のあることだったのではないでしょうか。そういう大きな企業との研究を地域で実践する、という意味でも、可能性を感じるプロジェクトだったのではないかと思います。軽井沢地域ではどうでしたか?
藤岡さん:オレンジは、3社の中でたぶん最も「ハードの設計」がないチームだったと思うんです。だからこそ、最初は日建設計のみなさんも「これでいいのか」と少しそわそわしていた気がします(笑)。
でも私たちは、人の流れや関係性を設計することも設計の一つだと思っています。いのちの終わりを支える現場における人の流れはどうあるべきか、人と人の関係をどう結び直すか、医療の場とまちの場をどうつなげるか。そういうことを、これまで医療の大きな建物をつくってきた方たちと一緒に、この1年を通して探究できたことというのが、本当に大きかったです。
あと、個人的には、ずっと避けてきていた「構造化」をしていただけたことが大きな変化でした(笑)。今まで感覚的に動いてきたことをロジックモデルに落としたり、「この実践は何のためにあるのか」を整理したりする作業ができたことで、これまでの取り組みが可視化されました。そのおかげで共通言語が生まれ、「医師のためのまちをリベラルアーツる。」というカリキュラムなどにつながり、新たな医師2名の採用にも至っているのではないかと思います。

阿座上:ほっちのロッヂでは、そこにきているのが患者さんなのか、ただ遊びにきている人かって一見するとわからないんですよね。ここに集う人たちがどういう関係性をつくっていくのか、関係性のデザインが、ハードの設計にも生かされていくような医療法人を目指しているお二人と動くことで、日建設計チームも非常に刺激を受けていたように思います。
水中チームはいかがでしたでしょうか。
坂根さん:水中チームは、2軒目のスナックの立ち上げに向けて、そこにいる人みんなでその場を楽しくつくっていく空気で溢れているスナックをつくるにはどうするか、そことハードやソフト面をどう組み合わせていくかというのが論点でした。
日建設計からは大きな建築物の設計とサービスデザインをやっていた方に携わっていただき、それぞれの視点から伴走していただくなかで、「どんな場をつくりたいのか」を徹底的に言葉にしていきました。 図面や導線だけでなく、「こういう態度でお客さんを迎えたい」「こういう共助が自然に生まれる場にしたいよね」というクレドのようなものを、一緒につくっていった感じです。
そのプロセスを通じて、自己開示や共助の仕組みを「つながりのレシピ」として体系化できました。 2年目は、そのレシピをベースに国立2号店を開く予定なので、いよいよ「スナック2.0」を実装していくフェーズに入るのかなと思っています。

阿座上:最初はスナック2.0として、自分たちらしさをどういうふうに表現するかという観点から始まってたかなと思うんですけど、FUTURE LENSを通じて、自分たちを構造化するだけでなく、他のいいコミュニティをつくっているところなども見比べた上で、どうアップデートするかってところを話されてきたのはすごくいいプロセスだったんじゃないかなと思って見ていました。
「課題を解決する場」ではなく「課題を深める場」
阿座上:ここからは、FUTURE LENSに参加して感じたものや、自分なりに得たものを通して、参加者のみなさんが、この場をどう捉えているか、それぞれ伺いたいと思います。

紅谷さん:僕は、FUTURE LENSって「課題を解決する場」じゃなくて、「課題を深める場」なんだと思っています。普通、助成金や支援プログラムって、「この課題を解決したいので、サポートしてください」という入り方をしますよね。でもFUTURE LENSの場合は、最初に見えていた課題が、気がつくともっと大きく、もっと深く、言葉を選ばずに言えば、もっと「厄介」になっている(笑)。
僕たちも、もともと地域のことを頑張ってやってきたつもりではいたんです。でも、そこに日建設計さんのような、地域にどこからどう入るかなどを一緒に考える存在が加わったことで、急に世界が二次元から三次元になる感じがあった。
平面だったものが立体になると、情報量が一気に増えますよね。その分、厄介さも増すんですが、その厄介さがあるからこそ、自分たちだけでは見えなかった世界が見えるようになる。さらに、Z&Cから時間軸を問うような視点が入ると、今度は三次元が四次元になる感覚があるんです。その拡張こそが、僕たちが感じたFUTURE LENSらしさなんじゃないかなと思っています。
他領域の人が入ってくることで変数は増えるけれど、複雑さがあるからこそ世界が広がる。その感じが、まさにこのプログラムの醍醐味だと思います。
小平さん:僕も、採択される価値は予算がつくことや専門家支援だけじゃないと思っています。一番大きいのは、ここにいるみなさんとのつながりや、その先のネットワークも含めて、一気に関係性の輪の中に入れることですね。
湯之元でも、いまは「共創まつり」みたいな状況になっていて、いろんな人が関わる中で、どうやったら同じビジョンを持って進めるかを一緒に考えてもらっています。それがあるから、自分たちだけではできなかった進み方ができている。
阿座上さん:中間報告会のとき、示し合わせたわけでもないのに、3社の発表から「ケア」や「養生」といった共通項がにじみ出てきたのも印象的でした。みなさんは、お互いのプロジェクトをどう見ていたんでしょうか。
https://note.com/embed/notes/n60634cda51d3?theme=auto
藤岡さん:私は、全部好きなんですよね(笑)。それぞれの実践を見ていると、「人生がもう一回あったら、こういう仕事もしてみたい」と思うくらい。
ただ、それ以上に大きかったのは、自分たちの活動を相対化できたことでした。私たちはいのちの終わりや医療に向き合いながらも、「ケア」という言葉を自分たちはほとんど使っていなくて。でも、小平さんが「養生」と言い、坂根さんがスナックの中に「ケア」を見出していくのを見て、「ああ、ケアって本来こういうふうに開かれているものなんだ」と感じました。
医療者だけがいのちを支えているわけじゃない。地域の企業が働く環境をつくることも、夜の居場所が誰かの孤独を受け止めることも、全部ケアなんですよね。その仲間が近くにいると実感できたことが、この1年ですごく大きかったです。
小平さん:僕も、まさにそれを感じていました。ほっちのロッヂのみなさんは、「死」というところから逆算してケアに向かっている。一方で僕らは、元気に働けている人たちの暮らしからスタートして、そこをどう幸福に広げていくかを考えている。坂根さんは、昼の文脈だけじゃなくて、夜の時間や都市の孤独に対して場をつくっている。
そう考えると、3社はそれぞれ違う人生の局面や領域を担当しながら、バトンを渡し合っているというか、共創関係にあるのがすごくいいなと思っていて。しかも、それって公的な仕組みだけでは担いきれないところなんですよね。だから、この3社が自然と同じテーマにたどりついたのは、偶然じゃなくて、すごく必然的なことだったんだろうなと思います。

坂根さん:私も、この1年で、お二人の実践を見たり、話を聞いたりするうちに、自分の中で無意識に影響を受けていたんだなと気づきました。特に、オレンジさんに「スナックの中にケアがある」と言ってもらえたことは大きかったです。医療のど真ん中にいる方たちからそう言ってもらえたことで、自分たちの実践をもっと社会に向けて語ってもいいんだと思えたように感じます。
それから、「何か一つやりたいことを決めて、それを洗練させていく」というよりも「やりたいことは全部やってしまう」というのを小平さんが目の前で実現されているのをみて、共創の仕方も、事業のやり方も含めて、兄ゼブラとして、参考にさせていただいています。
共創がひらいていくまちの未来
阿座上さん:この1年で生まれた実践や視点が、これからのまちの未来にどうつながっていくと思うか、それぞれの地域で動くみなさんの視点から伺いたいです。
小平さん:当初、私たちのプロジェクトはあまり理解されていなかったんです。養生という言葉も相まって「温浴施設」ができるとも思われていたみたい。でも、先日まちの80人くらいの方々に今回の事業を説明する機会があって、想像以上にみなさんからたくさんの応援の声をいただきました。それは、やっぱり日建設計のみなさんと進め、住民や企業から約200件の意見を集めた「もしもステッカー(※)」など、色々な調査の結果をちゃんと共有できたことも影響していると思います。

※もしもステッカーは日建設計が開発した意見収集ツール。吹き出し型のステッカーをボードに貼り、声を見える化するものとして湯之元でも活用した
猫狐馬ノ杜の建設予定地は、かつてまちのにぎわいの中心だった「みやうち百貨店」跡地なんです。そこにある砂利は、もともとのデパートの瓦礫の破片なんですが、先日も、そこで砂利を拾うワークショップをやらせていただいて。このプロジェクトに関わるなかで分かってきたのは、その場所を守れなかったことを、いまも後悔している人がたくさんいるということ。だから、そこでみんなと一緒に瓦礫を拾ったり、昔の床のタイルを見つけたりすることが、新しい建物をつくるだけではなくて、人の後悔や感情を少しずつ浄化して、前を向けるようにする営みになっている。それが今僕が猫狐馬ノ杜でやっていることだと思えたことであり、湯之元という地域の変化だと思っています。

坂根さん:私がやりたいことを平たく言うと、「生活圏の中に、行きつけの場所があったり、人に出会える場所がある状態をもっと増やしたい」ということなんだと思っています。それってすごく当たり前のことのようで、実は社会の仕組みとしては十分に実装されていない。
だからこそ、国立エリアでそのモデルを小さくでもつくれると、他のまちにも広がる可能性があると思っています。スナックを精神的なインフラとして捉え直すことは、地域の中に新しい安心のかたちを増やすことでもあるのかなとこの1年を経て感じているところです。


藤岡さん:医療の現場にいると、どうしても医療者だけで頑張ろうとしてしまうんです。でも、本当は人の暮らしを支えている主体ってもっとたくさんいる。 企業もいるし、スナックもあるし、地域の人たちもいる。
そういう存在と並んで自分たちを見られるようになったことで、医療もまた、まちの中に位置づけ直せるんじゃないかと思えるようになりました。2年目は、その実践をもっと深めていきたいです。
阿座上:みなさん、ありがとうございます。最後に、2期目となるFUTURE LENSに参加を検討する人に向けて、メッセージをお願いします。
坂根さん:ビジョンが完全に定まっていなくても、飛び込む価値はあると思います。小さいチームでも、始めたばかりでも、外部の仲間と一緒に未来を言葉にしていく過程そのものが、すごく大きな財産になります。迷いながらでも、自分たちなりの問いを育てたい人にはおすすめしたいです。
藤岡さん:このプログラムの本質は、「広がり」よりも「深度」なんじゃないかなと思っています。社会共創というと、大きく広がっていくイメージを持つかもしれないですが、実際に起きるのは、自分たちの問いがどんどん深くなることなんですよね。だから、複雑さを恐れずに、自分たちのテーマを深く掘ってみたい人にはすごく合っていると思います。
小平さん:二人に同感です。僕とってFUTURE LENSは、関係性ごと飛び込む場だと思っています。全部を自分でコントロールしようとするより、ある程度は流れに身を委ねてみることが大事だと思います。そのほうが、想像していなかった景色まで連れていってもらえるはずです。
紅谷さん:自分たちだけで着地点を決めたい人には向いていないかもしれませんね。一方で、地域と本気で向き合う中で、「この複雑さごと引き受けたい」と思える人にはすごく合っている。
もしかしたら、最初に思っていた課題よりも、もっと大きくて、もっと複雑な問いや課題に出会うこともあるかもしれない。でも、それは失敗じゃなくて、地域と本気で向き合った結果として見えてくる風景なんだと思います。そうした景色を見たいという人にこそ、挑戦してほしいですね。
問いを深めたい人へ、次のFUTURE LENSへ
3社が1年をかけて確かめたのは、答えを急がず、複雑さごと引き受けることでこそ見えてくる風景があるということでした。まちの未来は、誰かひとりが描くものではなく、立場の違う者同士が問いを持ち寄り、深め合うなかから静かに立ち上がってきます。次は、あなたのまちの問いを、この場に持ち込む番かもしれません。
FUTURE LENSでは現在、第2期の参加事業者を募集しています。
締め切りは2026年9月11日(金)正午です。
まだ十分に可視化されていない社会課題に、いち早くピントを合わせる。その視点を一つの事業のなかにとどめず、地域や社会の新たな選択肢へと広げていく。そんな未来をともにつくる事業者の皆さまからのご応募を、お待ちしています。
▶︎ プレスリリース:共創型社会環境デザインプログラム『FUTURE LENS』2026年7月6日より第2期募集を開始
共創型社会環境デザインプログラム『FUTURE LENS』 2026年7月6日より第2期募集開始 社会課題の可視化や社会起業家の事業価値の体系化などを支援 東京・大阪・九州の拠点「PYNT」にて説明会を開催 | PRESS RELEASE | News | NIKKEN SEKKEI LTDwww.nikken.co.jp
▶︎FUTURE LENS 第2期事前登録はこちら ➡ 事前登録フォーム
プロフィール
紅谷 浩之(べにや・ひろゆき)
医療法人社団オレンジ 理事長
1976年、福井県福井市生まれ。福井医科大学を卒業後、救急・総合診療を中心に研修し、名田庄診療所、高浜町和田診療所にて在宅医療、地域医療を学ぶ。その経験を生かし、2011年福井県内初の複数医師による在宅医療専門クリニックを福井市内に開設、2020年に長野県軽井沢町にほっちのロッヂを開設。2022年、「ほっちのロッヂ」の取り組みが、様々な賞を獲得。同年、「つながるクリニック」を新築し、カフェとフィットネスジムが一体となった「つながるベース」を始動。在宅医療という視点から、住み慣れた場所で幸せに自分らしく生きていくことを支えるため、地域づくり、まちづくりにも取り組んでいる。
藤岡 聡子(ふじおか・さとこ)
医療法人社団オレンジ ボード
「老人ホームに老人しかいないって変だと思う」と問いを立て24歳で創業メンバーとして有料老人ホームを立ち上げ、アーティスト、大学生や子どもたちとともに町に開いた居場所づくりを実践。2015年デンマークに留学し、幼児教育・高齢者住宅の視察、民主主義形成について国会議員らと意見交換を重ね帰国。「長崎二丁目家庭科室」主宰(豊島区椎名町)、2019年より長野県軽井沢町にて「診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ」を医師の紅谷と共に開業し共同代表。共著に『社会的処方(2019学芸出版社)』『ケアとまちづくり、ときどきアート(2020中外医学社)』。
小平 勘太(こびら・かんた)
小平株式会社(現・株式会社KOBIRA) 代表取締役社長
京都大学農学部、イリノイ大学大学院、ITコンサルを経て、農業系スタートアップを複数起業。
その後、114年の歴史を持つ、地域商社小平株式会社の4代目社長に就任。
エネルギー、IT、貿易事業を運営しつつ、2022年より「第4創業プロジェクト」として、理念経営に舵を切り、「新しい老舗」として次の100年に向けて、継続的な挑戦を続けている。
※2026年8月1日グループの兄弟会社である太陽ガス株式会社と合併。新会社「株式会社KOBIRA」として発足。FUTURE LENS第1期初年度は小平株式会社として活動したため、本記事では小平株式会社として紹介する。
坂根 千里(さかね・ちさと)
株式会社水中 代表取締役社長
1998年生まれ。一橋大学社会学部卒。学生時代からスナックを愛し、卒業と同時に東京・国立市の半地下にある9坪のスナック「すなっく・せつこ」を事業承継。クラウドファンディングで387万円の支援を受け、2022年3月に「スナック水中」として同店舗をリニューアルオープン。お店ではママを務め、「ちり」のニックネームで親しまれる。

まちの未来に新しい選択肢をつくる共創プラットフォームPYNT(ピント)は、「さまざまな専門性や課題意識をもつゲスト」と「建築や都市の専門家」をつなげ、まちの未来に新しい選択肢をつくる“共創の場”。 まちと暮らしを自分たちで良くしていくための新たなアイデアや仕組みを生み出します。
PROFILE
ゼブラ編集部
「ゼブラ経営の体系化」を目指し、国内外、様々なセクターに関する情報を、一緒に考えやすい形に編集し、発信します。