2021.12.24 ZEBRAS

トレーニングで初めて気づく不均衡。ジェンダーレンズ投資家に必要な視点とは?


トレーニングで初めて気づく不均衡。ジェンダーレンズ投資家に必要な視点とは?のイメージ

(本記事はZ&CとMASHING UPの共同連載からの一部転載記事です。詳細はMASHING UP 連載”ゼブラとジェンダーレンズ“よりご覧いただけます。)

「女性向けの商品やサービスを作っている会社の経営陣が男性ばかりなことに、以前は違和感がなかった」これは、東南アジアを主戦場に10年以上に渡り、インパクト投資を行ってきたパタマールキャピタル(Patamar Capital)のライアン・ゾラディ(Ryan Zoradi)の言葉だ。

この「ゼブラとジェンダーレンズ」連載では、これまで、サステナブルなアパレル業界の実現を目指すアランテキャピタルを立ち上げたカーラ・モラ、ジェンダーレンズ投資に特化したクロエキャピタルのエリカ・オブライアン、そしてインドでサステナブルな生理用品の製造、開発を行うSaathiの創業者クリスティン・カゲツに話を聞き、それぞれの視点からジェンダーレンズ投資を紐解いてきた。

彼らの視点は三者三様だったが、一つの共通点がある。それは、彼らが女性(※)で、更に自らの価値観に基づいて事業を立ち上げたということだ。これは紹介してきた3人に留まらず、ジェンダーレンズ投資についてリサーチする中で出会う人は、圧倒的に女性が多かった。

課題の当事者である女性がこの世界に多いのは、大いに納得できる話ではある。しかし、本当にジェンダーレンズ投資が定着し、不平等が解消されていくためには、現在パワーを持っている人、すなわち既に成功を収めているベンチャーキャピタル(以下VC)や男性(※)にもその支持が拡がっていく必要があるだろう。

そこで今回は、歴史のあるインパクト投資ファンド、パタマールキャピタルがどのようにジェンダーレンズを取り入れてきたかを見ていくと共に、パタマールキャピタルのプリンシパルで、男性のライアンの考えを聞いた。

記事本文はこちら

連載概要

Z&Cは、社会課題解決と持続的な経営を両立する「ゼブラ経営」の社会実装を目指し、今年6月に本格営業を開始しました。「優しく健やかで楽しい社会を作る」ことをビジョンとし、ゼブラ経営が社会に普及していくことで、社会課題解決の加速、長期的かつインクルーシブな経営の普及、挑戦機会の拡大を促したいと考えています。

今回、同じくインクルーシブな未来を描き、女性の視点から社会問題をピックアップするメディア、カンファレンスを運営する「MASHING UP」とコラボレートし、弊社のフォーカスカテゴリの一つである「ジェンダーレンズ」をテーマとした連載をスタートしました。

連載初回では、創業経緯や目指すビジョンについてZ&C創業者3人のインタビュー記事がアップされています。

第二回の連載から、ZEBRAS & CO. 社会人インターンの小口絢子さんが、米国西海岸を中心として起業家、投資家の現在をレポートしております。

PROFILE

ゼブラ編集部

「ゼブラ経営の体系化」を目指し、国内外、様々なセクターに関する情報を、一緒に考えやすい形に編集し、発信します。