2023.06.12 ZEBRAS

【募集終了】時代の追い風を受け Zebras and Companyが採用活動を開始します


【募集終了】時代の追い風を受け Zebras and Companyが採用活動を開始しますのイメージ

2021年3月、「ゼブラ企業の社会実装」をミッションに創業されたZebras and Company(以下、Z&C)。年本格営業開始以降、3件の出資の実行、出資する中で生み出したゼブラ的投資規約「LIFE type1」、ゼブラ的資金調達のサポートパッケージ「Finance for Purpose(F4P)」などを発表/実施し、経営者、投資家、政府関係者、自治体の方々から多くの反響を集めました。この度、Z&Cは投資事業を含むゼブラ企業の実質的支援を強化するため、2回目の採用活動を始めます。社員採用を行う背景、求める人物像、具体的な仕事内容や最新動向をまとめました。



Zebras & Companyが担うプロジェクトの最新動向

-本格的に採用活動をスタートされるということで、まずはZ&Cの最新動向を、3名それぞれの役割を踏まえて教えてください。

田淵 良敬(以下、田淵)さん:主に僕の役割は3つあります。一つは、子育てシェアアプリを提供する「AsMama」や、企業と地域の利益両立を目指すマーケティングカンパニーの「immue」など、ゼブラ的経営を実践する企業の経営支援。もう一つは、国内外の企業や団体とのパートナーシップ。最後に、社内のコーポレート業務です。

パートナーシップの領域では、昨年7月に社外理事にも就任した「Zebras Unite」との連携強化や、フランスの高級宝飾ブランド「カルティエ」の女性起業家支援プロジェクト「Cartier Women’s Initiative」ともコラボレーションしています。今年度は東アジア地区のRegional leadとして、起業家の窓口になるとともに、世界中に散らばるCWIコミュニティに向けて、ゼブラ企業に関する発信を行っています。さらに、連続起業家でスタンフォード大学で教鞭をとっているChoi Yue Victoria Woo氏と共に、ゼブラ的経営の理論を整理し、書籍化するプロジェクトも動いている。国内外問わずさまざまなプレイヤーとの渉外を、担当しています。

陶⼭ 祐司(以下、陶山)さん:僕も田淵さん同様、多くの案件に関わっていますが、大きく分けると2つの役割があります。一つは、COOのような役割で企業に入り込み、経営企画、人事、総務、資金調達などのサポートを行うこと。

具体例を出すと、独自の技術で高気密高断熱の家を提供している住宅メーカーの「WELLNEST HOME」では、事実上管理部門全体と統括するような役割をしています。僕が関わり始めてからでも、売上が20億弱から50億まで大きくなり、今も成長するゼブラ企業です。他には、核融合のディープテック(*1)企業など、短期的な投資回収を前提とする既存の金融の仕組みに合わないスタートアップ企業の、資金調達をサポートをしています。

*1・・・サービスを実現するのにかかるコストと時間が莫大だが、実装できれば社会にとって大きな影響を与える技術。核融合による発電技術などが事例に挙げられる。

もう一つの役割は、地方自治体や地域の金融機関に対して、「ゼブラ」の考えや理論を普及、啓蒙し、ゼブラ企業を支援するサポーターを増やしていくことです。例えば、長野県の塩尻市とは、社会課題解決と事業成長を目指す”地域の社会起業家・ゼブラ経営者の支援”を行うため、「社会的インパクト投資の地域実装の共同実証」を2022年7月に開始し、今年2期を迎えています。

-田淵さんはゼブラ企業の経営支援とパートナーシップ。陶山さんは、同じくゼブラ企業の経営支援とゼブラサポーターの拡大。阿座上さんはいかがですか?

阿座上 陽平(以下、阿座上)さん:僕は社内外で事業戦略の策定やクリエイティブディレクションを担当しています。経営者や経営チームと共に目指す姿を一緒に考え、その企業が持っている社会的な価値を、メディアや世論の文脈にどう載せるかまでも設計しているところが特徴なんだと思います。

出資先の陽と人のマーケティング戦略の立案と実行、インフラ系の上場企業のリブランディングや社内外へのブランディングの伴走、女性誌『FIGARO』が行う女性の起業や働き方をエンパワーするプロジェクトの「Business with Attitude」の企画支援などを行っています。自社ではウェブサイトの作成やコピーの策定、オウンドメディアの編集会議運営、プレスリリースや各メディアとの連携を主導。直近では今年の夏に発売を目指す書籍「ZEBRA CULTURE GUIDEBOOK Vol.01」の統括もしています。

ここまでの話を聞くと、3人がバラバラの仕事をしているように聞こえますが、そうではありません。お互いの強みや得意を掛け合わせ、考え方ややり方をアップデートさせながら、各種のプロジェクトを進めています。

業界不問。新しい価値観を社会に広げるため

-違う視点がある3名だからこそ、新しい価値を生み出すことができているんですね。Z&Cの最新動向が整理できたところで、今回のテーマである「採用」に話を移していきたいと思います。まずは、採用募集を開始する背景を教えてください。[a]

田淵さん:前述したような3人の役割に加えて、「Finance For Purpose(F4P)」をはじめとした経営支援や投資事業、協業を進めていくために、人手不足が課題となっていました。ただ、業務委託やインターンだけではなく、フルタイムで一緒に働く人を募集しようと考えた背景には、「Z&Cの取り組みや新しい価値観を、より深く伝え、広げていきたい」という思いがあります。

Z&Cは、まだ社会にない仕組みを作ろうとしています。育成するというとおこがましいですが、関わってもらうことで新たな価値観や仕事のやり方に触れて、それを社会に広げていく担い手になっていただきたいと思っているんです。

自社で採用できる人数には限りがあります。しかし、入社した方々が波紋となって広がっていけば、新しい選択肢を社会に提示し、社会を変えられるかもしれません。そうした長期的な期待を込めて、採用活動に取り組んでいきます。

陶山さん:現在、「ゼブラ」という考え方は社会に急速に広がっています。その中で、僕らはさまざまな方と関わる機会に恵まれている。採用に臨むスタンスとしては、「僕らが一方的に何かを教える」ではなく、この恵まれた機会に参画してもらって、共に学んだことを社会に還元していく。つまり、共に学び、相互作用を起こしながら新しいものを作っていく。そんな仲間が欲しいんです。

ーなるほど。ただ人手不足を解消するのではなく、Z&Cに参画してもらうことで、1人でも多くの方が、ゼブラ的な考え方、経営に触れるきっかけを提供したいということですね。具体的には、金融や投資に関わる仕事経験がある方を募集されるんですか?

田淵さん:財務諸表の読み方がわかり、投資、融資などにおけるリスクリターンの考え方など、基礎的な会計・財務知識を持っていて欲しいですが、実はそれだけとも限りません。今の創業メンバーが経営支援を行う際には、金融や投資だけでなく、事業戦略、組織作り、ビジョンやミッション作りなど幅広い知識と視野、経営者とやりとりをする対話力や目的を考える力のようなものが求められてます。ですので、業界を限定せず、Z&Cのビジョンへの強い共感を持ちながら、全てではなくても上記のうちのいくつかの要素を持った方が理想的だなと思っています。

阿座上さん:もちろん仕事において思考力や実行力は求められますが、それ以上に柔軟性が高くて、アクションする胆力と勇気があって、新しい会社の在り方、カルチャーを作っていってくれる人と一緒に働けると嬉しいです。

社員としてみるZ&Cのカルチャー

ー知識や経験も重視するが、考え方やカルチャーへのフィットも重視すると言うことですね。そんな会社に新卒で入社された菜さんはこの1年間いかがでしたか?


菜さん:2022年の7月に新卒としてゼブラに入社して1年がたちました。

ただ教えられたことを作業するのではなく、常に自分の意見を求められる環境に身を置かせてもらえたと感じています。社内Mtgの際は、よく私がどう思うのかについて発言することが求められます。受け身にならず、与えられた状況・情報に対して、自分だったらどうするかを考える姿勢が得られた一年でした。

察してもらうのではなく、困っていることがあったら積極的に自分から確認していく姿勢、相手に行動してもらうためのコミュニケーションのとりかたなど、セルフマネジメントを培われる職場だと思います。

Zebras and Companyは、「女性だから」「まだ若いから」とラベルをはられることがなく、純粋に私のことをまっすぐ1人の人間として扱い、整然としたフィードバックが提示される、非常に心理的安全性の高い職場です。どんな点でも信頼できる共同創業者3人と、社会にとって必要なムーブメントを一緒に作っていける環境にいつもワクワクしています。

求めるものは「わがままさ」「柔軟な思考」「セクシーさ」

-業界や経験の有無より柔軟性などの「人となり」が大事になりそうだ、と。先ほど、3名の仕事内容について伺いましたが、実際に入社した方はどんな業務に関わるんですか?

阿座上さん:投資、協業などをはじめとしてさまざまな業務がありますが、主には経営支援業務を担ってもらいたいと思っています。経営者を始めとした支援先の企業の方たちと一緒に課題を考え、適切な問いを立てていく、また時には手も動かしながら一緒に課題を解決し、その企業が成長していくためのお手伝いをするといったような業務です。また、現場での経験を抽象化し社内に持ち帰り、学びに変えることによって、ゼブラ経営やゼブラ企業支援の型化をしていきたいと思っています。将来的には、自分で案件を作ったり、Z&C事態の戦略を一緒に練ったりということもお願いしていけたらと考えています。

陶山さん:多種多様な業務を経験していただくことを考えると、一定のポテンシャルや能力は考慮しつつも、その候補者の持っている「価値観」がより重要になってきます。お互い気持ちよく働けるか、多様なステークホルダーと気持ちよく協業できるかといった感覚的なフィットも必要です。

-なるほど。Z&Cで仕事をする上で求められそうな価値観とは、どのようなものだと思いますか?

阿座上さん:先日、3人でそれぞれ言語化してみたんです。言葉としてはバラバラですが、意味合いは同じで、「優しい」「楽しい」「協力的」「プロフェッショナル」「責任感」などのキーワードが出ました。

また、いい意味で「わがままが言える」ことも、個人的には重視したいです。「わがまま」といっても、一方的に自分の主張を押し付けるわけではありません。他人のことも考慮しながら、自分の心に素直に発言、行動できることです。

田淵さん:それに付け加えるなら「聴く力」も大切。自分の意見をちゃんと伝えると共に、周囲が意見を言いやすい環境を自ら作り出せる人であって欲しいです。

さらに、ゼブラ経営は前例のない取り組みだからこそ「既存の価値観で決めつけない」思考の柔軟性が必要な時がある。新しい物事の欠点を見つけて出る杭を打つのではなく、良い側面を見つけ、信じ、伸ばしていく気概が大切です。

-確かに、Z&Cの役割は企業、自治体、金融機会など多種多様なステークホルダーの間に入り、調整や合意形成をしていくもの。意見を伝えたり聞いたりする力や、既存の価値観を保留するスタンスが求められそうですね。

阿座上さん:その通りです。ただ、1点付け加えるとすれば「調整」という言葉は、僕らの仕事のイメージと違うかもしれません。根回しをしながら意見を調整して妥協案を出すのではなく、コミュニケーションを重ねた上で「みんなを魅了する新しいコンセプト」を作れる方が重要です。

言い換えるならば、「セクシー(魅力的)である」ということ。

周囲の人が自然と惹きつけられる人間性を持っていて、気づいたらみんなが参画してしまう魅力的なプロジェクトをデザインできる。そうした性質や人間性が、仕事に生きてくるはずです。

田淵さん:あとは、実務的な話になりますが、僕らは基本的に週の半分以上はリモートで働いているので、リモート環境への慣れは必要です。自由度高く働けますが、一方で「自律」も求められる。自律した個人同士が、必要な協力体制を築いていくという意味合いで捉えていただければ、実際の働き方とのギャップは少ないと思います。

ゼブラ企業は、社会を大きく変える「レバレッジポイント」

-「わがまま」「セクシー」という言葉使いが求める人物像を端的に表していると感じました。最後に、これはある意味では皆さんの「こういう会社を作っていく」という意思表明にもとれますが、このタイミングでZ&Cに入社することの面白さや魅力を教えてください。

阿座上さん:手前味噌にはなりますが、お伝えしたい魅力は2つあります。一つは、小さな会社が成長していく過程を経験できること。企業カルチャーを作り始めるタイミングなので、1人が会社に与える影響は自ずと大きくなります。

もう一つは、「ゼブラ企業」がさまざまなメディアに取り上げられたりイベントに呼ばれるなど、時代の追い風を受けている分野で仕事ができること。社会の注目が集まる領域の最先端を作っていく。なかなかない挑戦の機会だと思います。

陶山さん:まさに、ここで働く面白さは、社会に存在しない仕組みを作り出せること。昔からゼブラ企業自体はたくさんあったけれど、それらをサポートする仕組みはなかった。自分たちの手で、本当に社会に必要なものを生み出していく楽しさが、Z&Cにはあります。

また、その取り組みが「社会を大きく変えるレバレッジポイント」になっているのも面白いポイントです。お金の捉え方や流れ方を変えることは、社会全体をダイナミックに変えていくきっかけになると確信しています。

田淵さん:Z&Cは、自分の志を仕事にできる会社です。「社会を良くしたい」という想いに真っ直ぐ向き合える仕事があります。お金や報酬だけじゃなく、そういう観点で仕事選びがしたいという方は、ぜひ僕らと一緒に働きましょう。

詳しい人材要件についてのまとめはこちらのスライドをご参照ください。ご興味ある方はぜひこちらからご応募お願いします。

2023年の応募受付は終了しました。ご興味持っていただいた方ありがとうございました。

PROFILE

ゼブラ編集部

「ゼブラ経営の体系化」を目指し、国内外、様々なセクターに関する情報を、一緒に考えやすい形に編集し、発信します。